オミクロン株が急激に増える少し前。
バイトの研修が再開した。
私が受けた研修は新入従業員への教育を従業員さんでやりましょうというもの。
この研修を受けながら、私が嫁に来た時のことと重ね合わせて心の中でムカムカしていた。
細かい内容は言えないが、大まかに言うとどこの新人研修でもあるような当たり前のこと。
仕事内容・手順の説明
私が嫁に来た時、な〜んにも教えてくれなかった。在家から嫁いで来て何もわからない私に何も教えてくれず、いきなり怒られることばかりだった。
「ダスキンのホコリ落としてないの誰?」
公団住宅出身の私にはダスキンのホコリをどうするのかもわからず、掃除機で吸い込んだこともあったが、急いでいる時はそのまま元の位置に戻すことも。
すると義母に怒鳴られる。
ある時は別に頼まれてもいなかったのに、朝
「何で花の水替えてないの?」
と怒鳴られた。墓参り用の花だ。
まぁ、私も気が利かないと言えばそうだ。でも在家から寺に嫁いできて、しかも他人の家だ。若い私は触っていいのか悪いのかさえ判断がつかなかった。
門徒さんにお茶を出す時のお茶わんでも後から怒られた時があった。
「こういう時にこのお茶わんは使わないのよ!」
義母のこだわりがわからなかった。そもそも義母も義父も気分次第で発言し、言うことが矛盾することがよくあり戸惑うことばかりだった。
またこの頃、自分の靴を靴箱に入れたら、倉庫に投げられたこともあったし(義父)、嫁入りに持ってきたからし色のモカシンを「薄汚れてるから捨てたから」と倉庫に置いていたにも関わらず義母に勝手に捨てられたこともあった。
私の靴は玄関横とは言え、倉庫に置いていたし、今では倉庫に靴箱を置いてそこにいれている。話が脱線(苦笑)。
やってみせる
もちろんそんなこと全くなかった。実際にやってみせて実践してもらう・・・なんてことはなく、わからない寺の仕事はほぼほぼいきなり怒鳴られて覚えた記憶しかない。
そりゃあ、自分は寺の出身で姑に仕えたこともなく、自分が好きなようにやってきた女王様だ。自分ができることは嫁ができて当たり前。なのにできないなんてダメ嫁だとか、仕えない嫁だとしか思っていなかったのだろう。
そもそも嫁の私には人権はなく、気遣われることさえなかった。
だから自分が言いたいように言い、怒り、怒鳴ったのだろう。
アドバイスする
アドバイス?もちろん皆無。
「え?そんなことも知らないの?ww」
とバカにすること多々。
人のことはバカにするが、世間知らずのくせに自分はバカにされるのが何より嫌い。
義姉にピーラーの使い方を知らないことをバカにされめちゃくちゃ怒っていた。
「誰だって知らないことがあるんだからバカにしなくていいじゃない?」
と言いつつ、私のことはしょっちゅうバカにしていた。それもわけわからない事でバカにされた。
何度も繰り返す
研修でもこの言葉は、『仕事内容の説明→やってみせる→実践してもらう→アドバイスする』の繰り返しだが、義母は繰り返し私に嫌味を言い、時には罵倒し、バカにした。
今では後悔しかないが、この義母の繰り返しのモラハラをたまに抗議したものの25年間必死に耐えてきた。
我慢するんじゃなかった。早く鬼嫁になっておけばよかったと後悔しかない。
誉める
これはたまにあった。本人は『飴とムチ』を使い分けてるつもりだったと思う。
でも私には全く響かなかった。ただただ、外で悪口を言われたくなかっただけ、出ていかれたくなかっただけだったのだろう。
それが今では気持ち悪いぐらいに誉めてくる。私の料理、服(義母みたいに何万もする服着てないし、嫌味にしか聞こえないけど)とかホンマに気持ち悪い。
今、誉めてきたりにこやかに話しかけてくるのは自分の老後の心配からでしかない。
『死ぬまで家で看てもらいたい』この一言に尽きると思う。
もう私は生理的に無理だから何かあったら直ぐにでも施設に入ってもらう。
今回研修を受けた内容は、息子夫婦が帰ってきた時には役立てたいと思う。
その前に同居は絶対避けたい。
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